こんにちは 管理人のウサギです
昨年末から、牛舎内が賑やかです。
トントン トントンとか ギュイ〜ンとか 工事の音がすることがあったり、連日 様々な専門業者の方々が代わる代わる出入りされていたり。はじめのうちは 牛さんたち ソワソワだったろうなぁ。でも、そんな状況が1ヶ月以上続いているので、牛さんたちも モ〜慣れたかもしれませんね。みんな いつもと変わりなく落ち着いているように見えます。
昨年秋の補助金(楽酪GO事業)の決定を受けて、紙の上の話だった設備投資計画が いよいよ実際に形となってきたのです♪
今回の設備投資目的は 主にふたつ、
・搾乳作業の省力化
・餌やり作業の省力化
です。
今回は、搾乳作業の省力化対策で導入した 搾乳ユニット自動搬送装置『キャリロボ』のことを 少しだけ書きますね。
『キャリロボ(Carry Robo)』とは、牛さんの乳を搾る機械「ミルカー」を 牛さんのもとへ レールに沿って自動で運んでくれるロボットです。
オリオン機械さん HPより
この青い機械です( ↑ )。
上の写真の牧場には、通路上に レールが2本 平行に走っていますね。右側・左側 完全に分かれてキャリロボが動くタイプです。ウチの牧場のレールは中央に1本 + そこから左右に枝分かれしたレールで キャリロボを牛さんたちのもとへ運びます。
先週末、キャリロボが いよいよ稼働し始めました!
キャリロボとの共同搾乳作業の初日・・
待機場所から 3台のキャリロボが、スルスルスル・・と 行儀よく出てきました。(おー!予想以上に早く動くねぇ!)と感心しながら見ていると、やがて 牛さんたちの間に入っていき、パイプライン(牛さんから搾った乳をバルククーラーへ運ぶ管)に 自ら ガチャンとドッキングしてくれます。
そこからの搾乳作業は これまで通りなのですが、キャリロボ1台で ふたつのミルカーを運んでいるので、キャリロボを挟んだ 両側2頭の牛さんの搾乳を同時に行うことができます。作業範囲がコンパクトになって、あまり動き回らなくてもいいので楽ですね♪ 搾乳が終了すると、キャリロボは パイプラインをガチャンと自動離脱して、次の牛さんたちのもとへ またスルスルスル・・と向かいます。
これに びっくりしてしまう!
搾乳が終わった牛さんたちの間に入っていき いつものペースで ディッピングやら何やら後作業をしていると、ガチャンと音が! 動き出したキャリロボに 私もそのまま通路へ押し出されることになります。 「ほれほれ、次へ行け!」と(笑)。搾乳作業って、自分のペースができ上がっているので、ついつい いつもの調子でやってしまって、初日・・何度 キャリロボに押し出されたことか(笑)。
でも、慣れてくると搾乳作業が「楽に 速くなる」んじゃないかな。まだ、2回しか体験してないから 期待を込めた予想なんですけどね。慣れてきた頃に改めて書こうと思います。
こちら( ↓ )は、つい1週間ほど前の 工事中の牛舎内風景です。
新しいレール(上)と古いレール(下)
キャリロボのピカピカレールの下にあるのは、今まで使ってきたレールです。このように、上下にレールが2本ある状態で 通常酪農仕事をこなしながら、新設備の工事も着々と進め、キャリロボへ切り替えの日、下のレールを一気に撤去しました。
新築牛舎の工事と違い、今回は 牛さんたちがそのままいて 搾乳などの通常仕事も回さないといけない条件下での工事でしたので、着工前は(どうなっていくんだろう?)と不安もありましたが、業者の方々が、なるべく酪農仕事に支障がないように・・と、配慮しながら工事を進めてくださいました。おかげで、普段と変わりなく仕事をすることができましたし、牛さんたちのストレスも 最小限に抑えられていると感じています。本当に感謝です。
撤去されたレールやミルカー、エアーポンプなどは、ありがたいことに「欲しい」と声をかけていただいているので、それぞれの牧場へ旅立っていきます。
23年間 ありがとう。
新しい牛舎でも がんばってね!
もうひとつの大きな設備投資、自動給餌機も 本格稼働へ向けて調整中です。いろいろなことが同時進行で、なかなかパソコンに向かえないかもしれないですが、徐々に報告していきますね。
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