牧場見学 園児のおともだち向け

こんにちは 管理人のウサギです

 

11月・・我が家の子どもたちの通う保育園では毎年この時期に遠足があります。今年、団子(長女5歳)のいる年長クラスは、ちょっと遠くの公園まで足を伸ばして いろんな遊具を楽しんできたようです。そういえば団子のクラスは、昨年&一昨年と2年連続でウチの牧場に遊びに来てくれたなぁ〜ということを懐かしく思い出しました。

 

ウサギ家の牧場は、牛舎に隣接したスキー場のゲレンデに 6月から10月くらいまで 放牧しています。牧歌的な景観のためか、一般の方、仕事関係の方問わず 牧場を訪れていただく機会は多いです。スキー場周辺は、公園として整備してあるので園児が楽しめることと、ゲレンデ(牧草地)をハイキング感覚で歩いて登れば うちの牧場があるので「みんなで団子ちゃんちの牧場を見に行こう♪」という感じで計画されたのだと思います。

 

年少さんと年中さんの時、2年連続で来てくれたので、2年目はみんなに 何してもらおうかなぁ〜!と考えました。そこで みんなを3グループに分け「エサやり体験」「聴診器で子牛の心音を聞くコーナー」「お楽しみコーナー」を順番に回ってもらうことにしました。

 

新人酪農家のウサギが担当したのはもちろん「お楽しみコーナー」・・

牛さん探しゲーム です。

 

牛さんの顔アップ写真(A4用紙にプリントアウトしたもの)を見ながら、牛舎内から、その牛さんを探してもらう・・というだけのものですけどね。きっと園児受けするに違いない♪と、私もワクワク♪

 

ひとグループにつき、3頭の牛さん探しをしてもらいます。まずは練習問題

 

 

赤毛のホルスタイン(乳牛)。みなさんよくご存知の乳牛は白黒ですが、この子は茶色なんです。探しやすいでしょ♪うちの牧場は、つなぎ飼い牛舎(*)なので、牛さんたちはすべて同じ方向を見てずらり並んでいます。

 

*「つなぎ飼い牛舎」とは、牛1頭1頭のスペースを設け、つないで牛を飼育している牛舎です。他には、牛が大きな囲いの中で自由に動き回れ 1頭1頭の寝床スペースが設置されている「フリーストール牛舎」、寝床まで完全に自由な「フリーバーン牛舎」があります。

 

ウサギ「この列のどこかにいるよ〜さぁ探してみて!」

端っこから 牛さんと写真を丁寧に見比べていく園児のみんな。発見して嬉しそうに「いたーー!」と小さな叫び声で教えてくれます。牛さんがびっくりしちゃうから、走ったり大声を出さないでね、というのを ちゃんと守ってくれているんですね。

 

こんな感じで、まずはゲームに慣れてもらったら・・いよいよ本題です。

 

 

はい、この牛さんはど〜こだ?

 

 

次、この牛さん ど〜こだ?似たような白黒の牛さんがずらりと並んでいますよ〜♪

 

園児「あっ!いたー♪来て来て。この牛?」

ウサギ「似てるね〜、でも 違うんだなぁ〜」

 

「あれぇ〜?」みんな1頭1頭をよ〜く観察しながら 牛さん探しをしていきます。

 

そんな中、牛さんの耳につけられている耳標の数字を見て探す子も。

「牛さんはみんな、生まれるとすぐに10けたの数字をもらうの。この黄色い札には その数字が書かれてあるんだよ。名札のようなものだね」

 

牛さんの頭上にぶら下げてある看板に注目する子がいれば、名前や誕生日が書いてあるんだよ〜とお話します。

「この牛さんは4歳。みんなと同じ年に生まれたんだね。牛さんの4歳は、もう立派な大人で、この子もお母さん牛なんだよ」

 

ベテラン酪農家気取りでお話していると、想定外の質問も!

園児「脚についている あの青い丸いのはな〜に?」

(なんだこれ??お、おしゃれなのかな・・な〜んて!?)毎日見ているのに、疑問にも思ってなかったよ〜!メガネくん(主人)に聞いて「牛さんが自分のおっぱいを踏まないようにするためのものだって」と伝えました。・・でもって、どういうシステムであれが踏むのを防いでくれるの??と・・さらに疑問に思ったこと思い出した!ちゃんと聞いておこ!!

 

ところで、我が家の子どもたち 団子(当時4歳)、大福(当時2歳)は、お恥ずかしいことに牛が苦手です・・・。家と牛舎は車で10分ほど離れているだけなのですが、もともと私自身が苦手だったので、あまり牛舎に連れてこなかったからです。(大反省!!)さすがに、これじゃ〜まずい!と「牛舎で飼っているネコちゃん見に行く〜?」と誘って連れてきたことがあったのですが、特に大福は怖がって大泣き。「帰る〜もう帰る〜」と大騒ぎでした。

 

上に書いた団子たちの遠足では、団子もお友達の中で楽しそうにいろいろな体験をしていました。やれやれ・・と、ホッとしていたら半年後・・

 

大福たち(2歳未満児クラス)の春の遠足が スキー場の公園だったのですが、急遽「大福ちゃんちの牛さんも見て行こう♪」と、そのまま保育園バスで牧場にやってきたそうなのです。私は牛舎仕事を終えて家へ帰っていたし、メガネくんやお義父さんも不在、たまたま牛舎に残っていたお義母さんが対応して、後でその時の話を聞かせてくれました。

 

「みんな大丈夫なのに 大福ちゃんが率先して一番泣いててなぁ、『どれ、もーばぁが抱っこしてやるさ』って誘っても、もう来ないって来ないって(大笑)」

 

その日の大福の連絡帳にも、うろ覚えですが

『みんなとっても楽しみました。大福ちゃんもバスの中から牛さんを見ることができましたよ』

のようなことが書いてあって、自分のいたらなさに恥ずかし〜いと同時に・・想像すると笑っちゃうのでした。

 

 

もっと連れて来なくちゃな・・

 

ちなみに・・

観光牧場でない一般の牧場は、原則的には関係者のみ立ち入りできることになっています。それは牛舎内へ 口蹄疫などのこわいウィルスの侵入を防ぎ、牛さんたちを守るためです。見学の時も消毒マットの上を通るか、ビニールブーツを履いていただいています。牧場見学がしてみたいなぁ〜と思って直接来ていただいても 留守にしていると申し訳ないので、前もって牧場へ確認していただいて、かわいい子牛や優しい牛さんたちに癒されに来てくださいね♪

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