片付けを支えてくれる人たちのこと

こんにちは 管理人のウサギです

 

私は、こつこつと牛舎の片付けを進めています。

せっせと集めた使用済み飼料袋とダンボールは、飼料庫の一部を仮置き場としていたのですが、どんどん どんどん積み上がって、よいしょ!と 投げないと置けないくらいになってしまいました。そろそろ、これをどこかへ持っていかなきゃなぁ!

 

そこでメガネくん(主人)の出番です。

 

日々どんどん増える 使用済みの飼料袋、昔から放置されていた分も含めると、2トンダンプで何回も何回も運びださなければ追いつきません。昨年夏に1度、産業廃棄物処理業者さんまで持ち込んでみたところ、5万いくらか処理費用がかかりました。(マニフェストも発行してくれる、正規の産廃処理業者さんです)

 

というのも、飼料袋は 一見ただの紙袋に見えるのですが、ちゃんと防水仕様になっていて、外側の紙と内側の紙の間にビニールが挟んであるのです。そのままだと紙の資源ごみとしては出せないので、市役所に相談したら、量もあるから民間の産廃処理業者さんの所へ持って行ってください、と そこを紹介されたからでした。

 

ひえ〜!処分費用って、結構かかるんだなぁ〜

 

それを、酪農家さん同士で集まった時に話したところ「古紙を取り扱うリサイクル処理業者さんの所へ持っていけばいいんだよ。逆にお小遣いをもらえるくらいだよ」と教えてもらいました。ダンボールはどんなに汚れていても引き取ってくれるし、飼料袋もビニールを外して持っていくならOKだそう。しかも「使いたいことがあるから、飼料袋あるならちょうだい」と言ってくれる酪農家さんもいて、こちらとしても願ったり叶ったり♪話してみるものだなぁ。

 

私は、この件以来、仕事上 何か困っていることがある時は、まず酪農家さんたちに聞いてみることにしています。同業者ならではの情報、本当に助かりますね!

 

ということで、今回はメガネくんに、ダンボールをリサイクル処理業者さんの所へ持って行ってもらうことに。ダンボールの山は、ダンプのかさ上げ荷台半分くらいの高さに積み上がりました。そして事前に電話を入れて確認。量を伝えて、今から持って行っても大丈夫かな?ということと、処分費用のことも。情報を得ているとは言え、もし変わっていたりして「今回の処分費用は5万円です」って言われても「そんなお金、持ってきてないよ〜(泣)」ってなるので(笑)。「1kg1円で引き取りますよ」との返事に、安心して向かったそうです。

 

リサイクル処理業者さんの所へ到着すると、まずダンプごと重量を量ります。それから大きな溝へザザザーッとダンボールを下ろすと、ダンボールがエスカレーターのようなベルトコンベアーに乗って、どんどん2階へ運ばれていったそうです。あっけなく空っぽになったダンプの重量をもう一度量り、ダンボールの重量を出してもらうと、” 300kgちょっと ”あったそうで、” 300円ちょっと ” もらって帰ってきました♪(ホントに、お小遣いだね!)でもでも、いいんですよ〜。『すっきり片付いて、おまけまでもらえる!』嬉しいなぁ♪

メガネくんによると、昨年飼料袋を持って行った産廃処理業者さんも、今回のリサイクル処理業者さんも「みんな丁寧で感じよく接してくれるんだよね、受付の人も おっちゃんらも」とのこと。どちらも飲み物のサービスまであったそうです。「暑い中、お疲れ様です」と、100円をもらって、敷地内の自販機で買うことができたり、受付の横にある飲みものケース(冷たいもの あたたかいもの、いろいろ用意されている)の中から「好きなものを、おひとつどうぞ」と選ぶことができたり。

 

ずっと前に、カンブリア宮殿というTV番組で「石坂産業」という産廃処理業者さんが紹介される回を観ました。汚い、危ない・・と近隣住民から敬遠されてきた産廃処理工場。イメージを変えるべく、積極的にチャレンジを重ねたそうです。最新の設備を導入し徹底的に環境を守ったり、周辺地域の清掃活動を重ねたり、かつては不法投棄物だらけだった雑木林を、誰でも集える緑豊かな森の公園にしたり。「おもてなし精神」で工夫を積み重ね、今では、地元住民はもちろん、出入りする関係者まで・・みんなに愛される会社に生まれ変わったそうなのです。

 

メガネくんから、丁寧な対応&飲み物サービスの話を聞いた時、真っ先に浮かんだのが「石坂産業」のことでした。メガネくんも同じ思いで「あの会社(石坂産業)は、産廃処理業界のいいモデルケースなのかな」と言ってました。そうなのかもね、いや もともと当たり前に 行ってきたことなのかもしれないよね。どちらにしても、一人一人が ちゃんと実行されていることこそがすごい、と思うのです!いくら会社が立派な方針を掲げても、社員の理解を得られずに浸透していないこと って多いんじゃないかな。

 

実は、ウサギの住む町内の資源ごみ回収場にも、気持ちの良い方がいらっしゃいます。こちらは、月に1回、家庭ゴミのダンボールや新聞・雑誌、発泡スチロール、蛍光灯などを持っていくことができる場所です。市から委託された方なんでしょうか、ニコニコ優しいおじいちゃんが、いつもきれいに整頓してくださっているのです。

 

ウサギが車のトランクを開けて、資源ごみを運び込んでいると、おじいちゃんも「はい、こんにちは」とやってきて手伝ってくれます。そして全部運び終えると「ありがとう、ごくろうさまでした」と車を見送ってくださるのです!その丁寧な対応に、メガネくんと「老舗旅館に泊まって、玄関で見送りを受けている感じだね」とよく話しています。

 

先月資源ごみを出しに行った時、そのおじいちゃんが車に乗っている団子(長女5歳)と大福(長男3歳)に気づいて「おや、かわいいこたちがおるなぁ。よくきたね〜こんにちは」と話しかけてくれて、一人一人におせんべいを手渡してくれているじゃ〜ありませんか!団子は「ありがとう」と受け取っていて、おじいちゃんが大福にも「はい、これはぼくに。どうぞ」とおせんべいを差し出してくれると、大福は小さな声で

 

「いりゃん(いらん)」

 

(ちょ、ちょっと〜?いらないって・・大福、好きじゃん おせんべい!そこは可愛くもらっとかんかーーい!)  幸いにも おじいちゃんにはその一言がよく聞こえていなかったらしく もう一度「どうぞ、おせんべい好きかな?」大福も もう一度「いりゃ・・」と言いかけたところで

 

「わぁ〜♪よかったね〜!!大福の好きなおせんべいだね〜♪ありがとうございます〜!いいなぁ〜♪」

 

ウサギ、慌てて お礼をかぶせましたよ(焦)!大福は緊張してるんだろうね、でもでも このおじいちゃんの好意だけは笑顔で受け取ってちょ〜だい!おじいちゃんは、団子に3袋、大福に2袋も!おせんべいをくださったのでビックリして何度もお礼を伝えると「いいんですよ、私もちょうどいただいもので 食べきれないですから」と にっこり。

おじいちゃん・・本当にありがとうございます(泣)。

 

片付けは大変なのですが、その先に気持ち良く対応してくれる人、会社がある。そのおかげでホッと心が和んで、よし・・またが〜んばろっ!と力が湧いてくる瞬間がある。きっと本人たちは、その功績に気づいてはいないだろうけれど・・。片付けを進めたら、またお世話になりますので よろしくお願いします♪

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