こんにちは 管理人のウサギです
3年前の停電について振り返っているお話のつづきです

2014年 12月18日
この日も朝から大雪。
牛舎は 相変わらず停電中です。でも、非常用発電機のおかげで仕事はできています。
朝10時ころ
ウサギが団子(長女 当時2歳)と大福(長男 当時2ヶ月)たちと過ごしていると(あれ?何だか・・・静かじゃない?)と気がつきました。シーン・・暖房の音や換気扇の音などが一斉に消えたからです。周りの電化製品をチェックしてみると、どれもこれも動きません。
(うわぁ、停電だぁ〜・・)
でも、夜中の停電が すぐに復旧したこともあって気楽に構えていました。のんびり復旧を待っているうちに 朝の牛舎仕事を終えたお義母さんが帰宅。暖房が止まってしばらく経つので、そろそろ あったか対策を・・
(こんなこともあろうかと、とっておいたもんね〜♪)
物置小屋から石油ストーブを二台運んできました。ウサギの独身時代から団子が赤ちゃんの頃まで、長い間使っていたものです。あたたかさなら今でも石油ストーブが好きなのですが、子どもが小さいうちは心配なことと、2階をリフォームした際にFF式ファンヒーターを設置したため、石油ストーブの出番は完全になくなってしまい、とりあえず物置小屋に保管してありました。
(久しぶりの登場だ♪ちゃんと点くかな?)
かぶせてあったビニール袋を外し、灯油を入れて点火!ボ・・ボボッ・・ボボボボボッ・・徐々に火が広がり、じわ〜とあたたかくなりました。これよこれ!
「あったまるねぇ♪でも団子、コレめちゃくちゃ熱いから絶対触っちゃダメだよ!」
ラジオ
あたたかさを確保した次は、情報がほしいよね、と思い 地元のFM局を聴くことができる防災無線ラジオを持ってきました。この防災無線ラジオ、普段はコンセントにつないで使っているものなのですが、内蔵電池でも聞くことができるはず!ほらね、ちゃんとつきました!市内の広い範囲で停電しているようです。でも、情報がまだ少なく現場も混乱しているためか、とにかく曲が次から次へ流れている感じで・・そのうちにラジオが動かなくなってしまいました。(ちょっと?・・もう電池切れ!?)電池を交換しようとしたものの 裏の説明書きを見ると『ニッケル水素電池』を入れなくてはいけないらしい。そんな電池、持ってないよ〜・・。はぁ〜電池のことまで、ちゃんと確認しておけばよかったね・・。
じゃあ!ということで、今度は 非常用バッグを持ってきました。これはもともと、ウサギが海外旅行へ行く時などに使っていた旅行バッグで、シュッと伸びる取っ手とコロコロが付いた布製のバッグです(バックパックとして背負うこともできます)。いろいろ詰め込んである中に、以前カタログギフトから選んで入れておいた防災用ラジオがありました。バッグ内に準備しておいた電池を入れてON!これで情報を得られるようになりました。よしよし。
この防災ラジオ、おまけ的な感じで手回し携帯充電機能がついていたのですが、お義母さんのガラケーを充電するのに ちゃんと役に立ってくれました。これを書いていて思い出した!今度はスマホの充電ができる機器も準備しておかなくちゃ!
↑ その非常用バッグ。
給水バッグ、アルミブランケット、ラジオ、新聞紙、布テープなどなど・・いろいろ詰め込んであります。(水や非常食は別のダンボールに保管中)
電話
牛舎のメガネくん(主人)に「今、家の方も停電してるよ」と伝えたかったのですが、当時ウサギが使っていたドコモのガラケー、メールも通話もできなくなっていました。
(それなら家の電話!・・でも停電しているから まぁ、無理だろうけどね・・)とダメもとでFAX(固定電話)を使ってみたら、なんと電話をかけることができました!知らなかったのですが、停電時に対応する 内蔵電池付きのFAXだったようです。ほ〜助かった♪
トイレ
1階のトイレは、タンクがあるトイレ。こういうタイプはタンクの中に水を入れさえすれば後は普通に使えたはず。じゃあ、2階にある「タンクのないトイレ」は、どうしたらいいの?!取り扱い説明書を取り出してきて、早速調べてみました。(我が家にあるのはTOTOのタンクレストイレです)” バケツに水を汲んで、トイレの中に勢いよく水を流す ”・・か。以外にアナログな方法なのね〜!
実際にザバ〜ッと流してみると、ゴボゴボ・・と流れていき、またいつも通りの水位で水がたまりました。これだけか!簡単でした。でも・・でもでも、当然ヒーターが ついていない冷え冷え便座なので、座る前には気合と覚悟が必要です。
灯り
電気が復旧しないまま 夕方になり薄暗くなってきました。灯りの準備!・・と思い、家中の懐中電灯とロウソクを集めました。仏壇用の白いロウソクとアロマキャンドルならたくさんあります。仏壇用ロウソクは、立てる必要があるし 減っていくのも早い!アロマキャンドルの方が、安定感があって安全だし、灯りが長持ちしました。
夜ご飯を支度する頃には、完全に真っ暗。懐中電灯をコップに立てて灯りに。でも、そのままだと光が上方向にしかいかないので、手元は暗くて目は眩しい状態。『白いビニール袋をかけるといい』というようなこと見たな・・と思い出して、コンビニの白いビニール袋をかぶせてみました。(あ!これは・・工事現場でよく見かける照明みたいだね)ぼんやり手元が明るくなり、作業がしやすくなりましたよ。
再現してみると・・
懐中電灯をそのまま立てた場合 ↓
これに白いビニール袋をかぶせると、こうなります ↓
夜ご飯は、みんなで囲む鍋焼きうどんでした。まっ暗の世界に映える 石油ストーブのオレンジ色の灯り、机にはたくさんのキャンドル・・不謹慎ですが、ちょっと幻想的でもありました。
食事する手元優先に灯りを集めているので、まっ暗な中 下に寝かせている大福のことをすっかり忘れてしまうことも!
ウサギ「あっ、大福!寝てるのかな?」
時々、懐中電灯でスポットライトを当てて確認。
「ごめんごめん、起きてたんだね」
オムツ替えの時も もちろんスポットライト。照明さんは団子です。
とにかくまっ暗で、できることも限られているので、早々に布団に入って寝ました。
次の日の朝7時半ころ。ふと、トイレの換気扇が動いているのに気がつきました!
「やったぁ〜!電気が もどってきた〜♪」
昨日までの雪雲は すっかりなくなって、ものすごい青空、快晴でした!雪は80センチくらい積もってたかな、団子の背丈とほぼ同じくらいです。ここまで積もると、せっせと「雪かき」をしましょうか〜、なんてレベルではないので、開き直ってスキーウェアを着せた団子と遊んでいました。やがて牛舎からトラクターでやってきたお義父さんが、ドドドドドドーッと家の周りの雪をどけてくれました。この時ばかりは『農家に嫁いできてよかった〜♪』と思わずにはいられなかったですよ(笑)
牛舎の電気が復旧したのは、さらに数日後。非常用発電機がなかったら大変なことになっていたはずです。家の停電は1日で済んだことと、水とガスはいつも通り使えたおかげで不便ながらも乗り切ることができました。もし、すべてのライフラインが止まってしまったら途方にくれていただろうし、まだまだ備えが必要だな・・と実感した ある意味いい経験でもありました。
オール電化住宅が増えている昨今ですが・・とりあえず、石油ストーブは一台持っておいた方がいいと断言できます!石油ストーブ一台で、暖を取れ、灯り代わりにもなり・お湯を沸かしたり調理することができます。
たった1日の停電ですが、電気のありがたみが心にしみたウサギでした。
コメント
すみません。 実家が酪農してます。昨夜から停電しております。搾乳に困ってます。トーヨー発電機はいくらくらいでしたか?調べても値段がでてきません。
現在発電機ないのですが、今後のため検討したく。
なおさん
コメントいただいていることに、今 気がつきました。
緊急事態なのに、お返事が遅くなってしまって申し訳ないです。
ご実家の牧場は、停電から復旧されたでしょうか?
市や農協、電力会社など、災害時に発電機を借してくれる場合もあるようなので、
まずは、たくさんの人に相談されるのが一番だと思います。
発電機の値段、台帳で確認したところ
7年前の値段で90万円くらいでした。
牧場の規模によって選ぶ機種が違うのかもしれません。
(ウチは 子牛を含めて80頭ほどの牛を飼う牧場です)
もしもに備えた発電機・・
こんなに出番があるはずではなかったのに、
我が家では、もう3回も稼働しています。
大雪、台風、地震・・など
どんなことが原因でも、停電は起こるんだ・・
と身にしみて実感しています。
ただ、緊急時のみ使うものなので、
発電機を個人で持つのか、
近隣の牧場と共同で持つのか・・
方法もいろいろあると思います。
組合に相談されてもいいかもしれませんね。