新人酪農家のドキドキ搾乳作業

こんにちは 管理人のウサギです

 

暑いですね!

うちの牧場は隣接するスキー場のゲレンデを利用して放牧をしています。7、8月の昼間は暑がりの牛さんたちが外に出るのを嫌がるので、夕方の搾乳が終わり涼しくなってから放牧へ出し、次の日の朝の搾乳前に牛舎に帰ってきてもらっています。夜の静かな放牧地で 牛さんたちはどんな風に過ごしているんでしょうね。ひんやりした草の上に横たわり、星を見ることもあるのかな・・な〜んて。

 

そして昼間はというと・・扇風機を回した牛舎の中でのんびりと休んでいます。

 

 

さてウサギが搾乳作業を始めてから1ヶ月半ほど経ちました。

 

初めの頃は・・

体の大きな牛さんに恐々近づき、なるべく離れた場所から手を伸ばして前搾り(ミルカーという搾乳機械を取り付ける前に行う手搾り)をしようとして、上手くできず

「(私が下手すぎて)乳が出ませ〜ん」

と、お義母さんやメガネくん(主人)にお願いすることもたびたび。酪農イベントなんかで搾乳体験をする子どもの方がよっぽど上手いんじゃないかと思うほど(笑)。だって、モタモタやってると牛さんたちが動いたり、しっぽでバチン!とされたり(モ〜!これだから新人はっ!!)って怒られてる気がするのです。搾乳作業は、私たちが牛さんの横にしゃがむ体勢になりますが、牛さんたちは、この新人に何をされるのか横目で見てるんですよね。

 

だから何かする時は、トントントンと体に触れて横目で見ている牛さんたちに

「おはよう」

「ちょっとホットタオルで拭くよ〜」

「今から搾るよ〜」

「はーい、お疲れさまね〜」

などと、少しでも安心してもらえるよう、牛さんたちの目を見て話しかけています。(周りには聞こえないくらいの声ですよ。)

 

中には初めから、新人がいくらモタモタやってても じっと動かず怒らず 横目で温かく見守ってくれる牛さんもいました。

「いつもありがとね」

と伝えつつ、そういう優しい牛さんに練習させてもらって前搾りのコツをつかみ、今ではシュッ、シュッ、シュッ、シュッと軽快に乳が出せるようになってきました。牛さんに慣れてきた分、”作業がちゃんとできる距離”に近づけるようになったおかげかな。

 

バタバタする牛さんは苦手ですが、上げる脚をヒョイヒョイとかわしながら作業する練習だと思ってなるべく立ち向かうようにしています。

 

作業が一通りできるようになったら、次は「いかに搾乳作業をスムーズに、流れを止めることなくできるか」です。今までは作業自体にいっぱいいっぱいで、広く状況を見ることなんてできませんでした。次々に変わる状況をパッと判断して的確なタイミングで次の牛の搾乳の準備をすること、これがウサギの新たな目標です。

 

ところで、

私は常々 牛って「スマイルフェイス」だなぁ〜と思っています。

スマイルフェイスの動物といえば、イルカやスナメリ(↓)なんかがパッと思いつくのかな。

 

文句なしにカワイイ・・

 

でも牛さんだって、例えばほら!

ほらっ↓

口角が上がってるでしょ!?(そう見えてきたでしょ!?)

 

このさりげなく穏やかなスマイルフェイスに、ふと癒されるウサギなのでした。

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